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横浜歴史探訪「三溪園」(白尾芽)

こんにちは、編集・執筆を担当している白尾です。ヨコハマトリエンナーレ2020が、7月17日から開催されるという発表がありましたね。きょうは「横浜歴史探訪」ということで、ヨコトリの記憶とともに、本牧の「三溪園」をご紹介しようと思います。

私は小さいときからヨコトリをほぼ毎回見ていて、一番古いのは2008年ではないかと思います。なかでも印象に残っているのが、三溪園で見た作品です。それは音楽が流れる古い蔵のような薄暗い空間を、ひとつの電球がゆっくり斜めに横切って降りてくる、というものでした。

いま調べてみると、これはアルゼンチンの作家ホルへ・マキとエドガルド・ルドニツキーの《薄明》という作品でした。会場となったのは「旧東慶寺仏殿」。元々は江戸時代初期につくられ、縁切寺や駆け込み寺の名で知られる鎌倉・東慶寺にあった建物を、明治時代に移築したものだそうです。重要文化財に指定されており、その中に入ることができたのはとても貴重な体験でした。

当時はそのほかにも、庭園には中谷芙二子作品の霧が広がり、現存する最大の合掌造りの建物「旧矢箆原家住宅」では、ティノ・セーガル振付のパフォーマンスが行われていたそうです(ここは家のなかも見て回ることができて、生活を想像するのがとても楽しかったのを覚えています)。

三溪園はゆっくりとした時間が流れていて、とてもおすすめの場所です。すでに営業は再開しているので、ヨコトリを訪れる際には、少し足をのばして行ってみてはいかがでしょうか?

旧矢箆原家住宅

三溪園
住所:横浜市中区本牧三之谷58-1
時間:9:00~17:00(入園は閉園の30分前まで)
料金:大人(高校生以上)700円 / 子ども(小学生・中学生)200円 / 横浜市内在住65歳以上 200円
https://www.sankeien.or.jp