雑感150726
テキスト前回の更新から2ヵ月も経ってしまいました。
もう夏真っ盛りの7月下旬。今週末には8月に突入。気付けば9月になっているのでしょう。
今回の都現美の会田誠さんの2作品撤去要請の問題。
どんな現場にも跳ね返ってくることではないかと思った。
個人的な備忘録です。
ある作品を発表することにどのようなリスクがあるのか、
それに対して現場担当・中間管理職・トップが組織の内部で議論したり、
専門家に意見を求めたり、リスクに対する根回しや保険をどうかけておくのか。
それでもクレームがあったり、説明を求められた時、
何かがあった時に組織としてどういう対応を取るのかを一丸になって考えておくこと。
どんなに考えておいても想定しきれなかった事態も起こるのが現場だからこそ、
そういった組織内の意識の在り方が有事の際に肝になるのではないでしょうか。
どこからどのような要請で今回こうなっているのかは、内部の一部の人にしか分からないことです。
現美の内部でどのような議論がなされているのかももちろん分かりません。
資金源やステークホルダーに対して、
どのようなタイミング・言葉・方法でコミュニケーションを取っていくのか。
状況やケースに応じてもその対応は違ってくるけれど、
意義ある企画や作品を届ける側にいる限り向き合っていかなければならないことです。
これまでの経験でも、自分自身の現場で言葉に尽くせない思いをしたこともあれば、
リスクを未然に防ぐため(作品を守るために)関係各所に話を通すなど尽力する現場もあった。
プロとしてアートの現場にいる人であればだれでも、
アーティストの表現を守ろうと、日々取り組んでいるに違いない。
それができなくなってしまう現場で起こっていることは何なのか。
組織としての対応、現場を取り巻くものとの関係性のつくりかた、
そこをこそ注視しなければならないのではないかと思う。
昨日からもやもやしています。
2015年7月26日 及位友美